「スティーブ・マックィーン・アメリカン・アイコン」ワールド・プレミア



September 28,2017


9月28日にロサンゼルスのニューポートビーチにあるエドワード・ビッグ・ニューポート・シネマ 6で行われた 「スティーブ・マックィーン・アメリカン・アイコン」のワールド・プレミアへ参加して来ました。 この映画はマーシャル・テリルさんとバーバラ・マックィーンさんの二人がエグゼクティブ・プロデューサーを務めている作品で マーシャルさんから招待していただき、日本人のマックィーン・ファン代表として皆様に感想をお伝えいたします。 イベント開催日の約1ヶ月前ほどに正式に招待のメールをいただき、最初は今回の招待客は主催している宗教団体ハーベスト・アメリカの 関係者がほとんどだろうとあまり緊張せず準備をしていたのですが、残り3週間ほどになって当日にケビン・コスナーやチャック・ノリス、 ジョン・ヴォイドにミスターTなどのハリウッド・スターがワールド・プレミアに招待されているとのメールを受け、 これは本物のレッドカーペットになるじゃないかと、その報告を受け上品なカジュアルの服装を用意していたのが、 フォーマルな洋服を準備しないといけないと焦りだしたと同時に肝心のバーバラさんの体調が良くなく当日イベントには来れないだろうとの 報告を受け、それはそれでプレゼントを含め7年ぶりに再会を楽しみにしていた準備を止めたりし僕が渡米する直前の2週間ほど前になると マーシャルさんと同じ日に同じホテルに宿泊する予定が彼の方が1日遅れる報告を受け更に僕より1日早くチャックアウトする報告をあって かなりテンパっていました。 バーバラさんはハーベスト・アメリカのグレッグ・ローリー牧師とニューヨークで行われたテレビ番組には映画の宣伝のために出演されましたが、 結局ワールド・プレミアには来られませんでした。 27日にマーシャルさんとは5年ぶりの再会をしていろいと質問してみると大体は予想していましたが、28日のワールド・プレミアには ケビン・コスナーなどの大物ハリウッド・スターたちからの参加申し込みの返事がなく、その代わりアメリカン・アイコンにも出演し 「トム・ホーン」や「死亡遊戯」に出演している俳優のメル・ノヴァクさんやマックィーンの遺体を乗せた飛行機のパイロットだったマイクさんに マックィーンがサンタポーラの教会へ通っていたいた時のレオナード牧師と28日の昼食 を一緒にするセッティングを用意していただいてました。 3人とも皆さん印象の良い方ばかりで強面のメル・ノヴァクさんも話をしてみればやさしい言葉使いの方でした。 「死亡遊戯」に出演していた関係者も高齢となり次々と亡くなられており、ブルース・リーのファンの方ならメル・ノヴァクさんを知らない人は いないほどの俳優さんと一緒にランチをできただけでも光栄でした。 一旦小休憩をした後に「アメリカン・アイコン」の上映は19時からですが、18時からレッドカーペットにてインタビューや写真撮影が開始。 僕たちは17時半には会場に到着し関係者席にて用意されていた軽食をつまみながら18時を待ちました。 テレビ・メディアは数社来ていましたが、やはりマーシャルさんを直ぐに見つけると「バーバラさんは来ないのか!?」と質問攻めをされ対応に 追われていました。 会場には「ブリット」マスタングのレプリカが用意され、招待客の方々は順番にその前で記念撮影をし映画館に入場して行きました。 ニューポートビーチという場所は日本で例えるなら逗子や葉山のような場所で全米でも有数の高級住宅地であります。 また市民の87%以上白人が住み、そのため招待客の中に僕以外に有色人種を見かけることはありませんでした。 もちろんアーベスト・アメリカの関係者がほとんどなのだろうと思っていましたし、私がここにいられるのも全てはマーシャルさんのお陰ですので 一切宗教的な発言を含め驚いたからといって「オーマイガット」などと軽率な言動は絶対にしないように肝の銘じて振舞っていました。 そして上映時間は近づき、入館すると何と全席ファーストクラス並みの電動のリクライニング・シートの豪華な座席でした。 これには流石に本場アメリカでワールド・プレミアが行われる映画館だと驚かされました。 上映前にグレッグ・ローリー牧師とジョン・アーウィン監督の軽い挨拶がありまして、またここの映画館はとても大きなカーブド・スクリーンに なっており、上映開始早々複葉機が飛んでいるシーンを見ていても自分たちも一緒に空を飛んでいるかのうような臨場感が伝わって来ました。 映画の構成は、生い立ちから大スターになっていく従来のスタイルで作られ「ジョニア・ボナー」での共演を機に恋人同士になったバーバラ・リー さんのシーンが僕には目新しかったです。 当時エルビス・プレスリーともバーバラ・リーさんは恋人関係であったために、マックィーンとエルビスとで間で貶し合いをしていたエピソードは 笑えます。 後半、聖書についての知識不足や宗教的な専門用語が理解しずらく映像のみで物語を感じ取っていましたが、この辺りは「さよならの365日」の本 や2010年にNHKが制作した「ラスト・イヤーズ」から想像できる展開でしたので混乱はしませんでしたが、それほど宗教色が濃くなくエンディング を迎えたかと思ったら、やはり最後の最後にYou Tubeにも登場しているアナハイム・スタジアムで行われたグレッグ・ローリー牧師の演説とそれを聞 き入る信者たちの映像が映し出され、ハーベスト・アメリカが作った映画の仕上がりになっていました。 そう言った意味ではNHK制作の「ラスト・イヤーズ」の方が偏っておらずフラットな状態でマックィーンの晩年を描いており良かったと思いますが、 今回の「アメリカン・アイコン」のラストに関しては最初から想像できた範囲内でしたので私的には特別な感情もなく観終わった招待客のほとんどが 用意されているアフターパーティー会場へ車で移動。 行ってみると、そこは完全にハーベスト・アメリカが所有する建物でありました。 入場早々手渡されるお土産の中身はグレッグ・ローリー牧師著の今回の本に非売品の「ブリット」マスタングTシャツとピンバッチにマスタングの イラストが描かれたミニポスターが入っていました。 会場内は立食形式で、白色の無地のTシャツにシンプルに文字だけで「Steve McQueen American Icon」とプリントされたTシャツと映画のポスター がセットで$25で販売されていました。 ここのパーティー会場にもグレッグ・ローリー牧師は登場し気軽に本にサインをしてくれてましたが常に二人の大柄のボディガードが彼の横につい ていたのを見てハーベスト・アメリカの大きさを感じました。 レプリカの「ブリット」マスタングも先ほどの映画館からこの会場に移され、再び記念撮影をする人達で溢れている光景も見れました。 今回全米で約800館の映画館で上映が行われ約12万人の人達が見たそうで、28日だけですが1館辺りの収益率は全米で1位となり、全体での収益も 3位に入る成功を収めたそうでそれを受けて10月10日と19日に再び上映が決定したそうです。 「ハンター」以降のマックィーンの作品では過去最高の成績と言えるのではないでしょうか。 今回はとにかくバックに大きな団体がついていることとツイッターとFacebookがふんだんに使われており、Facebookのみで見られる動画も複数あり SNSを駆使した宣伝が良い結果となったようです。もちろん観客の多くはハーベスト・アメリカの信者だったとは思います。 また翌日にはワールド・プレミアには来られませんでしたが、マーシャルさんからのサプライズ・プレゼントで映画にも出演していたバーバラ・ リーさんと一緒にディナーをさせていただきました。 「ジュニア・ボナー」の撮影時は24歳でしたが、70歳となられたバーバラ・リーさんは確かに太られシワだらけになられていましたが、それでも真 正面でお顔を拝見した時は当時の容姿を想い出させてくれました。 そしてとてもフレンドリーに接してくださりお話が好きな方で、ブレスレットのプレゼントまでしてもらえました。 既にマーシャルさんとは20年ほどのお付き合いがあり、マーシャルさんの家に泊まりながら彼女の伝記本「The King, McQueen and the Love Machine」を 書き上げたそうです。 現在は独身でらっしゃるそうでハリウッドから近い場所でペットに囲まれ生活されているそうです。