965. マックィーンのスタントを遺作となった「ハンター」まで長年務めていたローレン・ジョーンズ氏が
今年の6月24日に亡くなっていたことをマーシャル・テリル氏とL.Aで再会をした時に教えていただきました。85歳でした。
映画には500本以上、テレビには1000本以上のエピソードに出演し、CGの無い時代に危険なスタントを披露しながら1度も骨を折ったことがなく
現役を引退し、その後はスタント・コーディネイターなどをされていました。
更にマーシャルさんにはマックィーンの空手インストラクターをしていたパット・ジョンソン氏も現在痴呆症を患いマーシャルさんのことも
誰だかわからない状態にまでなられているとの悲しいニュースを知らされました。
【Western Stuntman Loren Janes】 【Loren Janes, prolific Hollywood stuntman who jumped from cliffs...dies at 85】 |
追記:第90回アカデミー賞授賞式で行われたこの1年間で亡くなられた方の追悼式にてローレン・ジョーンズ氏も選ばれていました。 私の記憶が正しければ、スタントマンで紹介された人物はバド・イーキンズ氏に続いて二人目だと思います。動画2分16秒〜19秒に登場します。(18.3) 【Eddie Vedder Oscar 2018 Performance (In Memoriam Segment)】 追記:華麗なるスタント場面を集めた動画がアップされました。この中には「ネバダ・スミス」「ブリット」「ハンター」で演じたスタント・シーンだけでなく日頃のトレーニング姿も見れる貴重な映像です。(18.7) 【Loren Janes Stunt Career】 |
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964. トイズマッコイ「2017秋冬カタログ」が出ました。「戦う翼」のマックイーンが表紙です。
【トイズマッコイ2017秋冬カタログ】 |
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963. 嬉しいニュースです。ツタヤ・オンデマンドで「民衆の敵」がついに発売されます。
日本盤での初のソフト化ですね。
【TSUTAYAオンラインショッピング 「民衆の敵」】 【民衆の敵「DVD」】 |
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962. マックィーンの死因となったアスベストの被害者をなくす団体のCEOと一緒にバーバラ・マックィーンのメッセージ動画がアップされました。
来日から7年が経過し今年64歳となられましたが、変わらずお元気そうな様子が伝わってきます。
【Steve McQueen's Widow Speaks Out Against His Killer: Asbestos】 |
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961. ジーン・クレールの「Notes on Culture」。"ノーツ・オン・カルチャー"とはつまり、カルチャーに関する覚え書きという意味。旅や食、ファッション、アート、太極拳まで、ジーンの幅広い関心事のなかから、毎月ひとつのトピックを選び、エッセイ形式でお届けする。
19回目となる今月のテーマは、スティーブ・マックイーンだ。
スティーブ・マックイーンはほかの誰とも比べられない俳優だ。絶対的に本物だった。理路整然と反旗を翻し、それがかっこいいとか流行だとか言われる以前からアンチヒーローという名のヒーローだった。
荒んだ家庭に生まれ、不良の暮らしを経て少年院へ。それがミズーリ州スレーター出身のやんちゃな少年のたどった道だった。ストリート・ギャングとつるんでいた当時の彼の経験が、その後の彼の人生とキャリアにアウトサイダーの影を落とした。
時は1950年代。この時点ですでにみずからのカリスマ性と端麗な容姿を自覚していた彼は、演技の修業を始めた。
ブロードウェイで端役をいくつかこなした後、カリフォルニアに拠点を移し、そこで一時代を画する世界の大スターへの道をつかんだ。
賞金稼ぎを演じた大ヒットテレビドラマ「拳銃無宿」は、批評家からも視聴者からも高い評価を得た。主人公ジョッシュ・ランダルの一徹で心優しいキャラクターはカウボーイもののドラマとしては、それまでにないキャラクター設定だった。番組の企画も演技も画期的だったのだ。マックイーンの快進撃がはじまったのである。
映画俳優としてのマックイーンの伝説的な地位を不動のものとしたのは映画「荒野の七人」だった。つづいて「シンシナティ・キッド」「ネバダ・スミス」などのヒット作に出演し、「砲艦サンパブロ」ではアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
マックイーンの最高傑作で、代表作とも言えるのは「ブリット」だろう。一筋縄ではいかない刑事が主人公のこの作品で、彼は自分でカースタントをこなしている。もちろん、ウルトラ級にスタイリッシュな「華麗なる賭け」も忘れてはいけない。
その一方でマックイーンはモータースポーツにも強い興味を持ち続け、自分でも数台のすばらしい自動車を所有していた。オフロード・モータースポーツの殿堂入りも果たしている。
しかし、私生活には波乱が多かった。妻とは別れ、ドラッグに溺れた。「ゲッタ ウェイ」で共演したアリ・マッグローと恋に落ちるが、これも離婚という結果に終わる。
1978年、マックイーンの体には病気の兆候が表れる。それは深刻なものだった。体を蝕んでいたのはガンで、病状は悪化の一途をたどった。さまざまな代替治療を試みたものの成果は得られず、1980年11月7日、スティーブ・マックイーンという名の伝説はこの世を去った。
マックイーンは“大胆不敵なすごい奴”であり、反逆者の元祖だ。多くの人にとっては真に自己流を貫く最後の人物として記憶に残っている。
その人生の最期まで情熱と熱意を失わなかったマックイーンは、自分を育て、自分の価値観をつくってくれた少年院にしばしば贈り物を届けていたという。
スティーブ・マックイーンという名前は、私たちに冒険とミステリーを連想させる。私たちがどんなに頑張っても、彼の人生の全貌を知ることはないだろう。それはあまりに紆余曲折に富んでいたからだ。しかし、そのミステリアスなところがマックイーンらしいのである。
【GQ CULTURE スティーブ・マックイーン、"キング・オブ・クール"】 |
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