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ＤＶＤ映像特典は本編顔負けの感動を呼ぶ。このほど発売された「明日に向って撃て！」（69年）のメーキングに登場する ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードの証言はただ驚くばかり。九四年に収録した彼らの口から名作誕生までの紆余曲折が生々しく語られる。 西部犯罪史上最も有名な二人組強盗の逃亡を、ノスタルジックな映像で描いたこの作品、当時人気絶頂期のスティーブ・マックィーンの希望で ポール・ニューマンを招き、クランクイン寸前までいった。ところがクレジットにどちらの名前を先に出すかでもめ、マックィーンが降板。 マーロン・プランド、ウォーレン・ビーティの共演もつぶれ、急きょレッドフォードが浮上した。 とはいえ彼はまだ無名俳優でニューマンとスタジオ首脳が大反対。ここでレッドフォードの強力な味方が現れる。アクターズスタジオ時代の 親友だったニューマンの妻でアカデミー賞女優ジョアン・ウッドワードが推薦して決まった。一方、マックィーンは凡作「華麗なる週末」（69年） に出演、輝かしいキャリアを汚した。 （竜） 「東京新聞」 5月11日夕刊 |
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