615. 「砲艦サンパブロ」でアカデミー賞最優秀主演男優賞にノミネートされ67年のアカデミー賞の授賞式会場にニール夫人と出席した時の貴重な映像を発見しました。
オープニングの演奏中に映し出されたマックィーンは、いかにもマックィーンらしいリラックスした様子で貫禄を見せています。
【Ceremonie d'ouverture de l'Academy Awards en 1967 (Steve & Neile McQueen)】 追記:(FAQ&News616同様)ジェームズ・スチュアート、ロック・ハドソン、ラクウェル・ウェルチらが会場入りするところからの映像がありました。 会場内ではレーガン州知事夫妻も。上記マックイーンのシーンは3分30秒過ぎです。 【The Opening of the Academy Awards in 1967】 追記:マックィーンの2つ前には当時カリフォルニア州知事だったレーガン夫妻が映っています。 その後大統領になった時に、メキシコの病院で亡くなったマックィーンの遺体を合衆国特別機でロサンゼルスに移送命令を出してくれたのが、ロナルド・レーガンであります。 1967年のアカデミー賞のオープニング・シーンのロング・バージョンの動画を冒頭から見直してみて気が付いたのですが、客席に座っているスター達が順番に名前入りでテレビ画面に映し出し出されて行く中で、 マックィーンが画面に映った瞬間に右手で口元を2度擦る仕草をします。これはマックィーンがエキストラ時代からやっていた群集の中にいてもいかに自分が目立って印象付けるかを実行した、 いかにもマックィーンらしい仕草だったとコアなマックィーン・ファンをニンマリさせるシーンだったと思います。 この時代でも客席にいるスターがテレビ画面で自分が映し出されているのが、レーガン夫妻の登場シーンとマックィーン登場の一人前のアラン・アーキンをじっくり見てればわかります。 レーガン夫妻の時はナンシーさんが今カメラで自分たちが捉えられていることに気付き、一瞬前方下にあるモニターに目線が行っています。 アラン・アーキンはもうガマンできず、途中からニンマリと笑顔になってしまっています。 (この俳優が去年オスカーを受賞した「アルゴ」でジョン・グットマンと共に架空のSF映画「アルゴ」を仕立て上げてましたね) だから当然客席に座っていたマックィーン本人も、その瞬間自分がテレビ画面に映し出されているのを知っていたはずです。 「荒野の七人」で薬きょうや帽子をいじったり、太陽の日差しを気にしたりなどの仕草で、当時の大スターだったユル・ブリンナーを完全に食ってしまい 観客の視線を自分に向けさせたマックィーンですが、初ノミネートとなって大スター達が集まるアカデミー賞の会場でも自分に向けられた3〜4秒のカメラに対し、意図的に行った仕草でチャンスを逃さないあたり、さすがマックィーンであります。 最初で最後のオスカーノミネートとなった「砲艦サンパブロ」でのアカデミー賞主演男優賞その発表時の歴史的動画を見つけました。 3分40秒過ぎからノミネートされている男優5名の名前が呼び上げられ、マックィーンは最後の5番目に紹介されます。 今では受賞の瞬間は、必ずマルチカメラでそれぞれの候補者の顔が画面に映し出されますが、時代が時代ですから、自分の名前が呼び出されなかった時のマックィーンの表情は確認できません。 しかし名前を呼び上げている5名中マックィーンを含む最後の2名しか緊張の表情がテレビには映っておらず、そう言った意味では不幸中の幸いであったかと思います。 横に座るニールさんが、祈っているかのような表情を見せています。受賞者は「わが命つきるとも」のポール・スコフィールドとなりますが、この年の受賞者は後にアカデミーの歴史の中でも特に退屈だったと言われ、 誰もポール・スコフィールドの名前を憶えていないとまで言われしまっている残念な結果でした。 【Three Oscars for "A Man for All Seasons"】 67年のオスカー助演男優賞のノミネートには「砲艦サンパブロ」のマコ岩松も選ばれていますが、この時もノミネートされている5名の名前が(50秒過ぎから)呼び上げられている最後の2名のみがテレビの画面に映し出されています。 それがマコとウォルター・マッソーなのです。そのマッソーの後ろに座っているのがマックィーンとニールさんなので画面の中に2人はしっかり映っており、受賞者がマッソーだったために祝福する2人の姿もバッチリ映し出されています。 マッソーがスピーチを終えてステージ脇に消えて行った後の客席を映し出した映像にもマックィーン夫妻はギリギリ映っております。 【Walter Matthau winning Best Supporting Actor for "The Fortune Cookie"】 |
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614. 「大脱走」スチールブック仕様ブルーレイ(初回生産限定)が【Amazon.co.jp限定】で12月4日に発売されます。 もしかしたら、このところヤフー・オークションでよく出品されている英国版の「大脱走」製作50周年記念版限定スチールブック仕様(日本語収録)Import Blu-rayと同じ商品ではないでしょうか? |
「オリジナル日本語吹替え音声/日本語字幕付き(製品仕様には表記されていませんが、初期言語設定が日本語設定のBlu-ray機器で再生する場合にオリジナル日本語吹替え音声/日本語字幕付きで視聴出来ます)」 ご指摘のように同じ商品だと思われますが、以上のことを考えると【Amazon.co.jp限定】と いうのはどうなのでしょう。 |
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613. マックィーンが最後に求めた安らぎの聖地アイダホ州ケッチャムにある「ラスト・チャンス牧場」がこのたび740万ドルで売りに出されました。
場所はケッチャムのダウンタウンから車で約25分の所にあり、500エーカーの敷地内には川も流れ、まるで国立公園のような美しさがあります。
建物はバスルーム2つにベッドルーム2つと、最後の妻バーバラさんと余生を過ごすためだけに作られたかのような広さで、サンバレーの山々に囲まれたこの美しい土地には滑走路も作る予定でありました。
またガレージにはさりげなくガルフの看板が飾られています。
NHKさんが作ってくださったドキュメンタリーでも紹介されたこの「ラスト・チャンス牧場」ですが、通称は「Crazy M Ranch」と呼ばれ、このMとはMcQueenの頭文字のMであります。
【Idaho Ranches For Sale - Pioneer Moon Ranch】 【Steve McQueen's 500-acre ranch goes on sale for $7.4 million】 追記:ラスト・チャンス牧場がこの度売り出し価格の740万ドルで売却されました。 他にも多数の魅力的な土地や牧場が売り出されていますが、やはりラスト・チャンス牧場には買い手がついたようです。(14.10) 【Pioneer Moon Ranch - Recently Sold】 |
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612. 2011年の雑誌です。ワールドフォトプレス社刊「The Coat Style」(ISBN:978-4846 529062) 【The Coat Style ザ・コートスタイル】 |
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611. 「スティーブ・マックィーン さよならの365日」が近代映画社から8月21日復刊されます(ISBN:978-4764823785)。 「大脱走」製作50周年の今年、ブルース・リーほどではありませんが、スティーブ・マックィーンに映画ファンの注目が集まっているようです。 |
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