893. 「ゲッタ ウェイ」愛のテーマで素晴らしいハーミニカを奏でてくれた世界的ハーモニカ奏者のトゥーツ・シールマンスさんが22日ベルギーの病院で亡くなられました。94歳でした。
トゥーツ・シールマンスさんは1922年ベルギーのブリュッセルで生まれ、第二次大戦後にギタリストとして活動を始め、やがてハーモニカの演奏も手がけるようになりました。
卓越した技術に支えられた美しくメロディアスな演奏で一躍注目を集め、超大物のクラリネット奏者として知られたベニー・グッドマンさんのヨーロッパツアーに参加したあと活動の拠点をアメリカに移しました。
ここで、チャーリー・パーカーさんやマイルス・デイビスさんといった大物ジャズ奏者と共演を重ね、ハーモニカの巨匠としての地位を確立したほか、アメリカの子ども向け番組「セサミ・ストリート」のテーマ曲も演奏しました。
その後も、ビリー・ジョエルさんやスティービー・ワンダーさんなどジャンルを超えたミュージシャンと共演し、その甘い音色は国内外を問わず大人から子どもまで幅広い人たちに愛されました。
公式サイトなどによりますと、シールマンスさんは骨折の治療のためブリュッセルの病院に入院していましたが、現地時間の22日午前亡くなったということです。
しかも「ゲッタ ウェイ」は今年の「午前十時の映画祭7」に選ばれている作品で、全国で8月13日から9月9日までの上映中でのできごとでした。
悔やまれるのは2011年の10月89歳で来日公演コンサートを行っていたのを行けなかったことでした。
マックィーンの出演作が今もなお高い評価である理由の一つに出演作の多くが名演奏のサントラ・ミージックや素晴らしい主題歌があることだと思います。
この「ゲッタ ウェイ」もシールマンスのハーモニカが加わることで情感深い名曲になっていることは映画のシーンのないこのYou tubeでの演奏を聴けば納得できるかと思います。
心よりご冥福をお祈りいたします。
【世界的ハーモニカ奏者 シールマンスさん死去】
【Toots Thielemans Love Theme From 'The Getaway' Yesterday & Today...】
【マックイーン+ペキンパー=「ゲッタ ウェイ」はあの時代の息遣いを感じさせる秀作だった】
【午前十時の映画祭7 「ゲッタ ウェイ」】
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