1100. ジークフリード・ラウヒはドイツで最も成功した俳優のひとりであった。レーシングドライバー役として、「栄光のル・マン」でスティーヴ・マックイーンの相棒を務めたことで知られる人物だ。
そして、彼とマックイーンの間には本物の友人関係があった。これは、ラウヒが生前インタビューに答えた内容だ。
・映画についてどんなことを一番に思い出しますか?
「スティーヴはとてつもなく完璧主義だったんだ。ピットストップのシーンで、ヘルメットを取り汗をかいているように見せなければいけなかったからスタッフが顔に水を吹きかけたんだ。
そうした、スティーヴは“こんなのでは全くだめだ!”というんだよ。車に飛び乗って、狂ったかのように2ラップを走った。そして、ヘルメットを外してこういったんだ。“ほら、これで本当に汗をかいてきた。
見せかけのものでは、額に浮かび出る血管までつくることはできないだろう” スティーヴは、すべてが本物でなければいけなかった。そういうところを本当に尊敬していたんだ」
・マックイーンとのはじめての出会いはいつでしたか?
「映画の撮影をはじめた一週間後だったね。その時はひとことも言葉を交わさなかった。セットにいる人は誰しも彼と話したがっていたよ。もちろん、それはほとんどが叶わなかったけどね。
マックイーンのことはそっとして、彼は彼の仕事をさせておくべきだと感じたから、特に話しかけることもしなかった。それが彼にとっては好印象だったみたいで、あっちから話しかけてきたんだ。
“なぜ、話しかけてこないんだ?”とね。理由を説明したら、私の考えを気に入っていたんだ。その日から、朝から晩まで一緒にいるようになったんだよ」
・どうやって速く運転するのを学んだのですか?
「劇中でドライブするマシンだったフェラーリ512Sと同じ、ミドシップのポルシェ914を買ったんだ。それでル・マンのコースを走って感覚をつかんでいった」
・映画の撮影が終わってからもマックイーンと友人関係は続いていましたね。
「はじめて会うのに、“この人と前も会ったことある気がする”ということがあるだろう。まさしくマックイーンとはそういう感じだった。私たちは二人とも幼少期の環境が似ていたんだ。貧しかったんだよ。
マックイーンは真っすぐな人間でスターのような振る舞いをすることはなかった。撮影が終わると、パリまで小旅行をしないかと彼から誘ってきたんだ。とっても楽しい旅になったよ」
・旅行後はすぐに別れたのですか?
「いや。パリまでの旅行が終わると、マックイーンは何もいわずに私の前に突っ立ていたんだ。彼が私の故郷であるドイツに来たいのであろうと感じて、“ババリアの我が家に来たいんだろう?”と聞いてみたら“うん”とだけ答えたんだ」
【Octane スティーヴ・マックイーンとの友人関係を語る│どのような人物像であった?】 |
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1099. あなたはその時計をつけるだけで、自然と自信が湧き上がったり、いつものスタイルをグレードアップさせてくれるような…そんなお気に入りの時計を持っていますか?
永遠に語り継がれるスタイルのある人や偉業を成し遂げた人々など、かっこいい男はその人を象徴するような時計を身につけていました。〜中略〜
スティーブ・マックイーンといえば、このタグ・ホイヤー モナコです。このふたつは切っても切り離せない関係と言えるでしょう。
1971年公開の映画「栄光のル・マン」でマックイーンが演じたマイケル・デラニーは、同映画でこの時計を身につけています。
モナコは2019年で50周年を迎えます。
そのためタグ・ホイヤーは、この有名はスクエアウォッチのリミテッドモデルを誕生からの50年を10年ごとに分け、それぞれの時代のトレンドやカラー、スタイル、スピリットからインスピレーションを得た5つのモナコリミテッドモデルで構成し、全5モデルで50周年モデルを展開します。
モナコの初版は1969年であり、スイス出身の伝説的F1レーサー、ジョー・シフェールとコラボし、タグ・ホイヤーを創業者のひ孫であるジャック・ホイヤーによりデザインされました。シフェールを広告塔に見立て、ホイヤーはF1中にブランドを宣伝しようと試みたのです。
そしてホイヤーの思惑通り、この時計に目をつけたのは熱心なドライバーであったマックイーンだったというわけです。彼はシフェールの大ファンであり、モナコはマックイーンにとって必然とも言える選択だったわけです。
【Esquire 偉大なる男8人が愛用した世にも美しい時計たち】 |
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1098. 「ブリット」のカーチェイスの1シーンを再現した動画がYou Tubeにアップされています。
撮影にはチャドやチェイス、マディソン・マックイーンも立ち会っています。
【Behind the Scenes: Recreating the Famous Steve McQueen Bullitt Car Chase...】 【Instagram @Madison McQueen】 追記:【Gas Monkey’s Chase Scene from the Movie "Bullitt" | Fast N' Loud】 先の映像が撮影風景、今回お知らせいただいた映像が本編でしょうか。チャド、チェイス、マディソンも1カット出演していますね。 追記:一昨日送ったモノは全編ではないようです。こちらが全編ですが、一般の方がテレビで放送されたモノを撮影されて動画がアップされているので映像の手振れ等があります。 【2019 Steve McQueen "Bullitt" chase scene 50th Anniversary remake.】 |
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1097. リー・パーセルがマックイーンへの感謝や思い出、またマイケル・ダグラスや102歳を迎えたカーク・ダグラスについてFOX NEWSで語っています。
パーセルはマックイーンによって見いだされ、女優初の仕事でマイケル・ダグラスと「Adam at 6 A.M.」で共演できたこと。
マックイーンはキャラクターがどのように見えるべきかについてアイデアを持っていて、すぐにパーセルと一緒に行動したこと。
当時モデルで細かったパーセルの体重を適切な方法で増やすために、マックイーンから運動についてたくさん教えられ、
その運動はマックイーンが中国のパーソナル・トレーナーから学んだこと。それが誰かは話さなかったがブルース・リーであり、パーセルはマックイーン経由でブルース・リーに訓練されたとも話しています。
また、マックイーンとポルシェでドライブに行った時は心臓発作を起こしそうなくらい恐ろしかったとも回顧しています。 (関連FAQ&News467) 【Lee Purcell recalls being mentored by pal Steve McQueen, working alongside Kirk,...】 |
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1096. 「10台しか作られなかった275GTS/4NARTの1台というだけでとんでもないことだが、このスパイダーはそれだけではない。あの映画でスティーヴ・マックイーンと共演した本物のスターなのである」
〜略〜 「ここに紹介するスパイダーはそのうちの1台だ。しかも、シャシーNo.09437は最初の1台で、後に映画「トーマス・クラウン・アフェア」(邦題:華麗なる賭け)の中で、スティーヴ・マックイーンとフェイ・ダナウェイと共演したことで有名になった車そのものである」
〜略〜 「セブリングの後に、思いがけなくスパイダーが一躍有名になるチャンスが舞い込んだ。スパイダーを見かけた映画会社の役員がキネッティに連絡してきたのである。彼はその春にボストンで撮影される予定のロマンス大作の絶好の宣伝になると考えたのだった。
『トーマス・クラウン・アフェア』の監督はノーマン・ジュイソン、主演は37歳のスティーヴ・マックイーンと、ウォーレン・ベイティと共演して大ヒットした『ボニー&クライド(俺たちに明日はない)』を受けて指名された銀幕の女神フェイ・ダナウェイだった。
マックイーンは彼が共演した中で最高の女優としてダナウェイを挙げており、いっぽうのダナウェイは、その映画が本当の映画スターと共演した初めての機会だったと語っている。
コルソンは昔話を続けた。「セブリングの後、映画会社はキネッティに車をワインレッドに塗り替えてほしいと依頼してきた。その映画にはその色でなければならないと言うんだ。私自身がボストンまで運転して映画会社のスタッフが滞在していたホテルまで届けた。
マックイーンがロビーでスタッフとミーティングしていたのを見かけたよ」
ただスリルを味わうための恐ろしく巧妙な犯罪に手を染めたクラウンは、彼の犯行を確信しているアンダーソンの罠にかかる。スパイダーは最初にポロの試合で登場する。彼女はトノーカバーに腰かけて8mmカメラで彼の姿を撮影して、クラウンの注意を引くことに成功する。
そのすぐ後、ボストン中心部のオークションハウスの外に駐車しているスパイダーをクラウンが眺めるシーンが映るが、登場場面はそれだけである」 〜略〜
【スター誕生│スティーヴ・マックイーンと共演した本物のフェラーリ 前編】 【スター誕生│スティーヴ・マックイーンと共演した本物のフェラーリ 後編】 |
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